鏡の中の孤独

『鏡の中の孤独』表紙

『鏡の中の孤独』
スティーブン・レベンクロン著 杵渕幸子・森川那智子共訳 集英社文庫 (定価 本体 590円+税)

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 前作と同じ主人公、ニューヨークのマンハッタンに住むフランチェスカ、自称ケサは、拒食症の女子高校生。入院して一命をとりとめ、心理療法家のシャーマン先生と面接を続けながら、学校生活を送っています。けれども、太ることへの嫌悪感はぬぐいきれません。まだ食べること、人と話しをすること、特に男の子とつきあうことは苦手。ケサは体操クラブに入り、拒食症の少女ディアドレと知り合います。しかし、彼女は拒食症のせいで死んでしまい、ケサはひどいショックをうけます・・・。

 前作『鏡の中の少女』から、7年の歳月をへて書き上げられた続編です。拒食症から立ち直るプロセスだけではなく、思春期の少女の不安やためらいが見事に表現されています。