YOGAクラス 過去のテーマとヨガのポーズ

YOGAクラスの過去のテーマとヨガのポーズをご紹介します。[前のページに戻る]

5月のポーズ『完全なくつろぎのポーズ』

ヨガ・エクササイズの後では、身体の各部位をていねいに伸展収縮した後なので、その筋肉疲労も手伝ってリラックスしやすくなっています。

今回はマットに自分の身体が触れている部分に注意を向けるやり方で、マインドフルネス(意図的に、今という瞬間に、価値判断しないで、注意を向けること)していきます。

完全なくつろぎのポーズ

仰向けになり、両足は肩幅よりやや広めに開き、両腕は腋をゆるめ、ゆったり投げ出します。手のひらは上に向けます。顔は天井に向け、目を閉じます。

このままふつうに呼吸しながら続けます。

自分の体がマットと接している部分に一つひとつ注意を向けていきます。

まず、踵(かかと)はマットと接しています。接している感触を右踵、左踵それぞれ感じるままに感じます。左右の違いがあると、なぜだろうか、いつからだろうか追及したくなるかもしれませんが、今この瞬間に体験していることをただ受け止めます。

脹脛(ふくらはぎ)、腿の裏側、お尻、背中、マットと接している部分に注意を向けていきます。

右手左手、前腕、上腕そして後頭部。普段仰向けになっても、さして気に留めていなかったと思いますが、マットと接している部分にただ注意を向けて、とくに何も感じなかったらそれも今という瞬間の体験ですから、「そうなんだ」と、ただ受けとめていきます。 その部分が緩むと、マットに接している部分がわずかにじわっと広がります。そんなことに気づくことがあります。

ちょっと凝っているなとか、冷えた感じや違和感を感じる部分があることも。そんなときって、「何が原因かな」とか、「いつ頃から?」とか、「整形外科に行ったほうがいいかな」といった考えが頭をよぎるかもしれません。

それは、今この瞬間に感じている違和感について考えているのです。考えようと思っているわけではないけれど、考えがほとんど自動的に転がっていくという状態。そんなときは、もう一度自分の身体のその部分が今この瞬間体験していることに注意を戻して、それがどんな感じなのか味わいます。呼吸とともに意識するとやりやすいと思います。

意識のスポットライトを当てている感じ。いつの間にか意識がその部分からそれます。それでいいのです。

大体10分くらいと思ったところで覚醒します。薄目を開け、両手両足をゆっくり動かし、大きく伸びをして、ゆっくり起き上がります。時計を見て、どれくらいの時間やっていたのか確かめます。