
YOGAクラスの過去のテーマとヨガのポーズをご紹介します。[前のページに戻る]

ボディスキャン 前編(つま先から肩まで)
自分のからだが今この瞬間にどう感じているのか、感じているままに受け止めるボディスキャンは、注意集中の対象を移動させていきます。その前の部分で感じたことをいったん忘れて、次に今この瞬間に注意集中する部分をテイスティングします。
@ 仰向けになって、両足は腰巾よりやや広めに開き、両腕はわきを緩めてマットに緩やかに伸ばし、頭の下には低めの座布団なりタオルを敷きます。つまり、ヨガ・セッションではなじみ深い「完全なくつろぎのポーズ」です。
ヨガ・セッションではとくに頭の下に何かを敷くことはしませんが、ボディスキャンのエクササイズでは時間をかけて(通常15〜20分)行うので、猫背や背中が肉厚だと、仰向けになると顎が上がり、頸から後頭部にかけて収縮してしまいます。くつろぐことが目的ではないのですが、緊張を強いる要因は避けたい。そのためのクッションです
A 両足のつま先から始めましょう。今ここでつま先に注意を向けて、その分がどう感じているのか、感じているがままに受け止めます。注意を集中させると、まるでその部分も呼吸をしているのを感じることでしょう
B かかと、足首、膝、脚のつけ根まで、ゆっくりとまるでスキャンしていくように注意集中を移動していきます。注意集中のスポットをゆっくり移動させるといってもいい
C 骨盤も同様。骨盤の内側を下からゆっくりと注意集中していきます。何かひっかかりを感じる部分もあるかもしれません。そんなとき、「いつから?」「原因はなに?」などと考えてしまうのです。ボディスキャンでは、そこにとどまり、そこが感じていることを感じているままに受け止めます。「何も感じない」それもいまこの瞬間に体験していることです
D 骨盤の上、胸郭の下(ウエスト部分)に移ります
E 次に胸郭に覆われている部分に移ります
F 左右の肩、肘、手首、両手に注意を順々に向け、テイスティングしていきます