YOGAクラス 過去のテーマとヨガのポーズ

YOGAクラスの過去のテーマとヨガのポーズをご紹介します。[前のページに戻る]

3月のポーズ『完全呼吸法』

完全呼吸法

呼吸法はポーズ法などと違って、動画で見てもわかりにくい。しかし、行っている本人にとっては呼吸への意識や腹部や胸郭などちょっとした体の使い方によって、とても大きな変化を体験します。
3回の呼吸で1セットとします。1セットだけでも「今ここ」を味わうことになることでしょう。

@ 固めの椅子に腰かけます。ソファなどは姿勢が安定しないので、お勧めしません。浅くても深くても座面に腰を下ろしたら、腰に左右から手を当てて、骨盤をしっかり立てます。背もたれがあっても、使わないで自立します。足の裏を床につけ、脊柱をするすると上方に伸ばします。頭のてっぺんに糸がついていて、その糸がすっと上にひっぱられるイメージをすると、脊柱が無理なくすーっと伸ばされます。両手は腿の上に緩やかに伸ばします。手のひらを上でも下でも内側に向けてもいいです。

A 息を吐きます。お腹を体に引き込んで十分に吐いてから、

B 息を鼻から吸い始めます。お腹を緩め、お腹を少し前に出すようにして(すると横隔膜が下がって肺の容量を増える)、息を吸い始めます。次いで胸郭の下部、真ん中、上部にゆったりと息を満たしていきます。鎖骨のところまで息を満たし、肩が持ち上がると吸いすぎなので、肩を下げます。

C 軽くアゴを引き1、2秒止めます。

D ゆっくりゆっくり息を吐いていきます。ふつうに吐いてから、さらにお腹をへこませながら吐くとまだまだ吐けます。十分に吐いてからBへ。3回続けたら、ふつうの呼吸に戻します。これで1セット。もう1セット行います。

行うときのポイント

★吸う息と吐く息の長さを1:2にします。心の中でカウントします。1、2、3、4で息を入れます。このとき、1で腹部を拡げる、2で胸郭下部を主に横に拡げ、3で胸を真ん中から上部まで満たし、4で鎖骨まで満たし、肩は軽く下げる。次にアゴを軽く引きながら1、2秒止めて、ここから心の中で8つカウントしながら吐きます。

★呼吸は、吐く息も吸う息も鼻から行います。吐く息が5とか6カウントでなくなってしまう場合、唇をほんの少し開いて口から吐くと、静かにゆっくり吐くことができます。