YOGAクラス 過去のテーマとヨガのポーズ

YOGAクラスの過去のテーマとヨガのポーズをご紹介します。[前のページに戻る]

8月のポーズ『鋤のポーズ』

<スキのポーズ>は免疫力を高め、全身の血行を良くし、緊張を和らげます。土を掘り起こすのに使われる農具「鋤(すき)」なのです。

なんで鋤かというと完成ポーズを見ると納得します。体位が逆転されるので、果汁いっぱいのジュース瓶を逆さにして全体によく混ぜるあの感じで、自分の血液や体液がゆっくりまんべんなく混ぜられて、滞(とどこお)りが消えていく実感がします。自分の体を内側から耕してくれます。

鋤のポーズ

@ 仰向けに寝て、両膝を立てます。両腕を大きく上方にぐぐーっと伸ばして、姿勢を整えます。顔は天井に向け、もし髪を後ろに束ねているようなら、側頭部にずらすか解きます。

A 両腕を体側に沿って伸ばし、手のひらは下に向ける。

B 軽く息を吸ってから、吐く息で両膝を胸のほうに引き寄せる。このとき、尻が床から少し浮く。そのまま息を吸いながら両脚を斜め上方(まっすぐ天井に向かうのではなく、頭のほうに20度くらい傾斜する)に引き上げると、さらに尻が浮く。ついで吐く息で、両腕で床を押し、その反作用を使って腰や背中も立てていく。

C 両手で背中を支えて背中を立て、顎(あご)を喉に引きつけ、肩をリラックスさせて、首や肩に自分の重みがかかっていると感じられれば良いのですがどうでしょう? 両足のつま先を床につけることを優先させようとすると、胸部に負担がかかることもあります。膝もまっすぐ伸ばそうとしなくていい。ゆったり伸ばせたらいい。そのままこの姿勢でできる楽な呼吸(自然呼吸)を4〜8回続ける。

D 自然呼吸のまま、背中の上のほうから徐々に床に戻していく。腰部が床につき、尻がついたら、膝を立てて、体をゆらゆらくねくねという感じで緩めながら動かしてみよう。体にそなわっている自然な調整力が働いてくれます。

E それから両足を腰幅より少し広めに開いて伸ばし、両腕も腋(わき)を緩めてゆるやかに伸ばして、<完全なくつろぎのポーズ>をとる。腰に違和感がある人や腰痛経験者は、どちらか一方の膝(両膝でもいい)を立てると楽になる。
1セット。もう1セット行うには、カップリングするポーズが必要なので、それは次号で紹介します。